できる!大名式 アンチエイジング歯科の3つの到達目標
- 美しい歯と笑顔でいつまでも若さを保つ
- 自分の歯で一生噛む、おいしく食べる
- 健康で長生き
医学的「老化」と「加齢」との違い
「老化」とは成人に達した後、年齢を重ねるとともに不可逆的に進行する形態的・分子的・病的な衰退現象とされています。
これには顕在性と潜在性のものがあります。
一方「加齢」とは、卵子が精子を受精したときから始まるもので、時間の流れに沿った自然な現象のことです。
このように、老化と加齢とは区別されます。
歯科医学的「口の老化」とは
口の老化とは、ただ単に歯を喪失することだけでなく、唾液の分泌量の減少や、嚥下力、粘膜の菲薄化など目にはみえないさまざまな変化ことを指します。
これらの変化の程度は個人により異なり、また食物の摂取や会話などの日常生活に支障をきたすようになると、全身の老化も促進されることになります。
したがって、口腔の老化度を検査して把握することはとても重要です。
また、口の老化は全身の老化にとても深く関与しています。
たえば、唾液の中には生命の恒常性を維持するための多種多様なホルモン様物質が含まれています。
したがって、唾液の分泌量を増やすことは、老化を予防する方法の一つと考えられます。
さらに、よく噛める人は、認知症にかかりにくいという報告もあります。
できる!大名式アンチエイジング歯科とは
本来、アンチエイジング医学(抗加齢医学)とは「老化を遅らせて、病気にならず、いつまでも若々しく生きる」という人間ならだれもが望んでることを医学的に検証し、実践する医学です。
「人はなぜ老いるのか」「老化を防ぎ、いつまでもはつらつと元気に生きるためには何をすべきか」についての最近の科学の進歩は目覚ましいものがあります。
人はどこで老いを感じるのか?
もちろん個人差もありますが、ほとんどの人に共通しているのは目と口です。
特に目は、40歳を境にしていわゆる「老眼」を感じ始めます。
次に感じるのは口です。歯の喪失、歯周病、口臭、味覚障害、口腔乾燥症で老化を自覚する方が多いことから、歯科医療はアンチエイジング医学(抗加齢医学)の最前線にいます。
老化という問題は人間全体を視野に入れなければなりません。
歯は白く、肌も異様に若いけれど、やたら物忘れが激しく体力が無いというのは、真のアンチエイジングとはいえないでしょう。
病気にならないこと これもそのままアンチエイジングにつながります。
そのためにはやはり、心身を理想的な状態にすることが重要課題です。
それには食事、運動などの生活習慣の改善を行う。
これがアンチエイジング医学の核になる部分といえます。
大名式アンチエイジング歯科の提唱は「口からはじめるアンチエイジング」です。
口にトラブルがあると途端に生活の質が落ちます。
当然活力が失われ、肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けます。
できる!実践!大名式アンチエイジング歯科Q&A
アンチエイジング医学は薬剤にたよる部分が多く、摂取はしても吸収利用できているかどうか分らないサプリメントに多額の費用をかけることも少なくありません。
摂取服用と消化吸収と実質効果は違うのです。
大名式アンチエイジング歯科では、健康美を手に入れたいと強く思っているあなたの意識と知識を高め、実践することで誰でも結果を出せる、歯科領域を中心とした「脱サプリメント」のアンチエイジングを目指しております。
あなたのアンチエイジング医学の意識と知識を高めるためにQ&A方式でご紹介させていただきます。
歯の本数と寿命は関係する?
歯の本数が多く、加えて歯周組織が健康でよく噛むことができると、食物を栄養として吸収しやすい状態にすることができます。
反対に、歯の本数が少ないと咀嚼がままならず、低栄養となることも少なくありません。
生涯自分の歯で食べることは、口腔の老化をはじめ全身の老化を防ぎ、健康長寿へとつながります。
口の病気は体の病気に影響する?
口の病気を、単に口の中だけの病気だとあなどってはいけません。
口の健康は、全身の健康への入り口でもあります。
特に歯周病は、さまざまな体の病気との関係が指摘され、歯周病が動脈硬化を助長するという報告もあります。
これは、歯周病菌の菌体成分が歯肉から毛細血管に入り込むことが原因だとされています。
また歯周病の人は、歯周組織が健康な人と比べ、狭心症の発作などをおこす確率が約3倍も高いことが米国の研究で示されています。
最近では、歯周病と糖尿病の深い関連性もよく知られるようになりました。
これは、歯周病原菌に感染することによって過剰に産生されたサイトカインが、インスリンを産生するβ細胞に影響を与えて、高血糖状態にしてしまうためです。
また、口腔環境が著しく悪化すると口腔内の常在菌が増殖し、これが誤って気管支に入ることで誤嚥性肺炎がおこります。
口の機能が若返ると、全身にどのような影響がありますか?
むし歯と歯周病の予防管理をすることにより、メタボリックシンドロームを含む生活習慣病を予防・改善することができます。
また、唾液分泌をコントロールすることにより脳を活性化させ、酸化ストレスをコントロールすることもできます。
このように、口のアンチエイジングは全身のアンチエイジングにもつながります。
口のアンチエイジングで、認知症を予防できますか?
噛むという行為は、脳への刺激として重要です。
歯が抜けたり入れ歯を入れたりすると途端に噛む力が弱くなりますが、これにより脳への刺激が激減し、痴呆などをさらに助長することも報告されています。
唾液を十分に分泌させることも大切です。
唾液には、皮膚や髪、爪、口、胃の粘膜、血管など、上皮細胞の成長を促す上皮成長因子(EGF)、また神経細胞の修復を促すとされている神経成長因子(NGF)など、脳の若さを保つ物質が含まれていることが報告されています。
つまり、よく噛んでたくさん唾液を出すことは、脳を活性化させるきっかけになります。
口のアンチエイジングで、姿勢の崩れを防げますか?
噛む力が弱まると全身の筋力が低下し、また左右の噛み合わせのバランスが崩れることによって、全身の骨格のバランスも崩れてしまいます。
そのため、耳の三半規管にも影響がでてきて、つまずきや転倒の原因になります。
したがって、噛む力や咬み合わせの改善によって、姿勢などの崩れの予防が可能と考えられています。
唾液はアンチエイジングにどんな効果があるの?
唾液中の水分とは、口腔内において構音機能を円滑にし、食物の摂取・嚥下を容易にします。
また、食物を溶解し味覚を整え、さらには刺激物から口腔粘膜を保護する働きをしています。
このほかにも唾液中には、消化酵素のアミラーゼや抗菌作用のあるリゾチーム、IgA等の免疫グロブリンが含まれています。
年を取ると、唾液が少なくなるって本当?どんな対策がありますか?
高齢者の唾液腺は、一般に腺房が委縮します。
これに関連して、加齢に伴い、唾液分泌量が減少することが知られていますが、全身的な基礎疾患がない健常者では、顕著な分泌量の低下は認められません。
また、分泌量減少の対策としては、口腔顎顔面の筋力低下により唾液分泌量の低下がおこることがあるので、口腔周囲筋をトレーニングすることによって唾液の分泌を促進することができます。
内服薬が口に与える影響とは?
内服薬のなかには副作用として、歯肉増殖、口腔乾燥、唾液分泌過剰、歯の形成障害、歯の着色、味覚障害などを引き起こすものがあります。
したがって、薬の効能書きなどをよく読んで服用することが大切です。
ガムやアメには唾液を出す効果がありますか?
ガムを噛んだりアメをなめたりすることによって唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促進されることがあります。
唾液を出す作用は一般的に市販されているどのような種類のガム・アメでも変わりませんが、砂糖が入っているものはむし歯のリスクを非常に高めるため、注意が必要です。
是非、砂糖の入っていないキシリトール100パーセントのガム・アメをお勧めいたします。
口臭が気になるのですが・・・。
口臭の原因には、副鼻腔炎・糖尿病・胃潰瘍などの全身的な要因と、歯周疾患・むし歯などの局所的な要因があります。
さらに実際には口臭は無いのに、あると思い込んでしまう精神的なものもあります。
口臭の予防には、はじめに、口腔清掃に努めるのが重要ですが、原因が病的なものならばそれらに対する治療や処置などを行っていく必要があります。
その場合には、まず原因を特定しなくてはなりません。
現在、口臭の測定には人間の嗅覚による官能試験が一般的ですが、口腔内物質の同定や定量にはガスクロマトグラフィ法という方法を用います。
したがって、こうした検査設備のある大学病院や診療所などに足を運んでみるのもいいかもしれません。
口臭とは、「生体活動に関連して産出された気体のうち、生理的なもの病的なものを問わず口腔を通って排出される社会的容認限度を越えた不快なにおい」と定義されています。
口臭が強いとコミュニケーションにも悪影響を及ぼし、QOLの低下にもつながります。口臭の80%以上は口腔由来であり、その主要原因物質は硫化水素(H2S)、メチルメルカプタン(CH3SH)、ジメチルサルファイド[(CH3)2S]等の揮発性硫黄化合物です。
したがって、口腔環境の改善や嫌気性菌数のコントロールなどの口臭予防を心がけることによって、QOLの向上、さらにはアンチエイジングにも効果を期待できます。
しかし同時に、口臭の原因となる生活習慣を見直すことも大切です。
唇の乾燥が気になるのですが・・・。
のどが渇いたり、口の中が乾燥したりする症状をドライマウスといいますが、そのときに症状の一つとして唇が渇くこともあります。
ドライマウスは、何らかの原因(糖尿病・膠原病・薬剤の副作用・ストレスなど)で唾液が減少するためにおこります。
過度な唇の乾燥を自覚するようでしたら、病院で診察してもらうのもいいかと思います。
タバコはよくないですか?
喫煙は歯周病にさまざまな面から悪影響を及ぼすと考えられます。
たとえば、喫煙量と歯周病細菌の定着リスクが高まることが報告されています。
喫煙によって、歯周組織は防御能力の低下を招き、歯肉の血流量や酸素飽和度が慢性的に低下するため、低酸素状態となっています。
また、歯周ポケット内の酸素分圧も低下することが示されており、このことが歯周病組織の定着・増殖を促進しているといわれています。
喫煙は全身の免疫能力を著しく下げるため、歯周病だけでなくあらゆる疾患において自然治癒力を低下させます。
サプリメントを服用していても喫煙することは非常に無意味なことを行っていると言わざるを得ません。
大名式アンチエイジング歯科では、禁煙は絶対条件です。
普段の食生活と口の老化の関係は?
バランスのとれた栄養摂取は、全身のアンチエイジングにはもちろん大切ですが、口の老化にも影響をあたえます。
むし歯に関しては、間食の回数や砂糖の摂取量が関連していることは周知の通りですが、歯周病も食生活に大きく関係しています。
特に、歯周病とビタミンCの関連性は多く報告されています。
ビタミンCには、コラーゲン合成作用・抗ヒスタミン作用・抗酸化作用があります。
コラーゲンは、歯周組織の構成成分で、創傷治癒には重要な栄養素です。
また、ビタミンCの抗ヒスタミン作用が、歯肉の炎症を抑制することも確認されています。
ビタミンC不足は、歯周粘膜の浸透性を高め、その結果、歯周病菌や有毒物質の歯周組織への侵入が容易になってしまうこともわかっています。
食生活の乱れは肥満につながり、肥満から2型糖尿病、2型糖尿病から歯周病へと悪循環していきます。
また、アルコールの摂取量が歯周病の発症要因であるという報告もあります。
このように食生活は、全身のアンチエイジング医学にも口のアンチエイジング歯科にも大変重要です。
噛み合わせは老化に関係しますか?
咬み合わせが悪くなると、体のバランスが崩れ姿勢が悪くなり、肩こり・腰痛・顎関節症の原因になることがあります。
また、学習能力・記憶力が低下し認知症になりやすくなることから、脳の老化と関わりがあることも知られています。
さらに、咬み合わせが悪くなり、十分に咀嚼できなくなると、食べ物が十分に消化吸収できなくなるため、胃腸の老化だけでなく全身の老化も促進します。
このように、噛み合わせの変化が体に及ぼす影響から、咬み合わせは老化に関係しているといえます。
よい歯並びでよく噛んで食事をすることは、若返りに効果的でしょう。
よく噛むことはアンチエイジングになりますか?
噛めば噛むほど唾液がたくさん出ます。唾液の中には神経成長因子(NGF)や、インスリン様成長因子(IGF)などの成長因子が含まれています。
NGFには神経細胞の修復を促す作用、神経細胞の生存を維持する作用、脳の損傷を修復する作用、脳神経の機能を回復し脳の老化を防ぐ作用があります。
成長ホルモン(HGH)により調整されると考えられているIGFは、インスリンに似た働きをすることで、糖尿病の予防や改善に役立つことが期待されています。
また唾液は、抗酸化作用によって食べ物に含まれる活性酸素を除去し、体が酸化されるのを防いでいます。
噛む力が弱くなってきたような気がしますが、老化でしょうか?
加齢とともに全身の筋力が低下するのと同じように、加齢とともに噛む筋力も低下します。
しかしそれ以外にも、歯周病により歯が動揺していたり、歯の本数が少なくなったり、あるいは咬み合わせが乱れていれば、噛む力は当然低下するでしょう。
こうした現象の背景には、口腔機能の老化が考えられます。
残存歯数20本を境に、噛む力は大きく低下することがわかっています。
噛む力を回復させるには、歯が欠損しているところに入れ歯を装着したり、入れ歯をインプラントに変えるなどの方法があります。
また、口腔周囲の筋機能療法も有効でしょう。
咬み合わせが低くなってきましたが、老化でしょうか?
歯は加齢とともにすり減ることが知られています。
歯ぎしりによって摩耗が強度になると、歯の上部(咬頭)が消失して平らになり、象牙質が露出して、咬み合わせが低くなります。
これにより知覚過敏が生じたり、咬み合わせが安定しなくなることもあります。
摩耗を防止するには、歯にかぶせるカバー(ナイトガード)を就寝中に装着することが有効です。
また、歯周病によって歯を支える歯周組織が弱くなったり、臼歯が無くなったりしますが、歯の補綴治療(無くなった歯を補うための治療)をいい加減な歯科医院でいい加減な自己判断のもとに治療を受けることでも咬み合わせが少しずつ低くなることがあります。
しかし、加齢に伴う通常の歯の摩耗の場合は、臼歯と前歯のバランスが変わらないことがわかっています。
したがって、歯の欠損部を補うだけでなく、全体的な咬み合わせの調整によって力のバランスを回復させることが必要です。
以上のことから、歯の摩耗が進行することは老化であるといえます。
入れ歯を入れることで、老化の進行を遅らせることはできますか?
無くなった歯を補うのに入れ歯は有効な手段です。
歯が無くなった部位に入れ歯を装着した場合、咬合力は歯が無い時の約1.24倍になります。しかしこれは、本来の咬合力(天然歯の咬合力)のおよそ半分にすぎません。
これに対してインプラントの場合、咬合力は歯が無い時の約1.89倍になります。
つまり、咬合力に関していえば、入れ歯よりもインプラント補綴の方が有効です。
また、天然歯とインプラント補綴を合わせて24本以上にすることが、咬合力を高めるのには効果的だと考えられています。
前の項目でも述べましたように、噛む力が弱くなれば、脳や全身の老化が進んでしまいます。
よく噛んで食事ができるように治療をすること、そしてそれを維持することが大事です。
シミやシワ、たるみは改善できますか?
シワ、たるみなどの原因には紫外線、乾燥、重力、遺伝、筋肉の低下、咬合の悪習慣などがあげられます。
特に皮膚老化の8割は光老化によるものとされています。
紫外線は細胞のDNAを傷つけ、コラーゲンやエラスチンの配列を乱すことにより、皮膚の構造を傷つけます。
傷ついた細胞は自身を再生産しようとしますが、張りや弾力性、また真皮本来の水分保持能力が失われるため、その結果、肌にシワやシミといった老化の原因をつくります。
ある研究では、紫外線の量が秋田県の約1.6倍の鹿児島県の女性は、秋田県の女性に比べ明らかに早く色素斑が増加するという結果が出ています。
したがって、皮膚の老化を遅らせるためには、紫外線や乾燥を避けることが重要です。
しかし、たるみによりできる口腔周囲の深いシワには、皮膚の下で皮膚を支えている筋肉が関係しています。
筋肉の衰えは多くのシワができる原因になりますが、その筋肉は使われなければ、年齢に関係なく委縮し衰えていきます。
加齢に伴うシワやたるみも筋肉の低下が一因となっています。
したがって、表情筋や咀嚼筋を鍛え、舌の筋肉を強化することにより、顔貌の老化を遅らせることができます。
首のシワが気になるのですが、改善方法はありますか?
首を左右前後に動かすトレーニングは、首のたるみ・細かいシワを改善し、さらにフェイスラインを引き締めて、二重あごにも効果を期待できます。
【手順】
①背筋を伸ばし、目はしっかりと開きます。
鎖骨に片手の親指と人差し指を置きます。
②口元は大きく「イー」の表情をしながら、首を前後左右に各10回ずつゆっくり動かしてください。
1日2回が目安です。
【効果】
日焼けによるダメージやトレーニング不足、そして加齢に伴い現れるのが首のたるみです。
のどのあたりの皮膚はとても薄いので、筋肉に張りがなくなるとたるみは顕著になります。
このトレーニングを行うことにより、胸鎖乳突筋などが鍛えられ、さらに広頸筋を鍛えれば、あごの先、首、フェイスラインを引き締めるのに効果的です。
二重あごがスッキリすることも期待できます。
歯の色が濃くなるのは老化ですか?
加齢とともに歯の色調は濃くなります。
この原因にはエナメル質の硬化、透過性の低下、象牙質の色調変化、生活習慣による着色が考えられます。
若年者の歯には着色はほとんどなく、象牙質の色調を半透明のエナメル質が透過することで、白く透明感のある色調に見えます。
加齢とともに変化するエナメル質の硬化や透過性の低下を改善することは難しいですが、象牙質の色調はホワイトニング(歯の漂白)によって変えることができます。
また、エナメル質の硬化は、歯のクラック(ひび)の原因になります。
クラックは着色しやすく、歯の色調を暗くします。
ただしホワイトニングは、年齢や歯の性状により個人差のある治療です。
歯を白くしたいのですが、どのくらい白さが持続しますか?
歯の神経が生きている歯では、代謝作用があるので色は後戻りします。
漂泊方法や個人、また生活習慣によっても異なりますが、およそ半年は初期の白さをある程度保つことができます。
したがって、約半年に一度のペースでホワイトニングを行えば、白さを維持できるでしょう。
また、色調の後戻りに関しては、加齢や生活習慣(食生活・喫煙など)による着色によっても大きく変わるので、術後も歯科医院でのメインテナンスが必要です。
口を大きく開けると銀歯が気になるのですが・・・。
金属を歯と同じように白くするには、白いセラミックスや、コンポジットレジンに変える必要があります。
最近の技術では、ほぼすべての治療を金属を使用せずに行うことができます。
セラミックスやコンポジットレジンは、歯の表面のエナメル質とほぼ同等の強さを持つため、噛み合う対合歯にも優しく接触し、残存歯に過重な負担をかけません。
また、接着技術の進歩のおかげで取れにくくなっているため、従来ほどには歯の健康な部分まで削る必要はありません。
さらに、大名式アンチエイジング歯科では顕微鏡をのぞきながら被せや詰め物を丁寧に作製するため、人工物と残存歯の隙間が改善され、治療後再びむし歯になることが少なくなっています。
ただし、口腔内の状況により治療法は限られる場合がありますので、金属を使用せざるを得ないこともあります。
口の老化を予防する、歯医者さんおすすめのサプリメントはありますか?
冒頭でも述べている通り、栄養素をサプリメントでとることは、大名式アンチエイジング歯科では推奨いたしておりません。
摂取服用することと消化吸収されて実質効果が得られることは違うからです。
過剰摂取の問題もあります。
必要な栄養素は「食事」から摂り、胃腸のなどの内臓を正常に働かせることが大事です。
口の老化について考えると、ビタミンCやカルシウム、マグネシウム、イソフラボンなどがお薦めの栄養素です。
口の老化を予防する栄養素が不足すると病気にかかりやすくなるので、まずは食生活を見直して、足りない栄養素をなるべく食事で補給しましょう。
食事だけでどうしても困難な場合に限り、上記の栄養素の入った複合(単種類ではない)サプリメントを用法・容量をよく守って摂取することをお勧めいたします。
口と胃や腸では、どちらが吸収率が高いですか?
口腔内の方が吸収力が高く、ニトログリセリンのような舌下錠(口の中に入れておく錠剤)は、体内への吸収力が非常に高いです。
このようなことからサプリメントも、ガム・チュアブルなど形状が工夫されてきています。
たとえば、ビタミンCを錠剤とガムで摂取した場合、錠剤よりガムの方が1.45倍ビタミンCの血中濃度が高くなると報告されており、さらにビタミンCは、口腔粘膜からも吸収されます。
また、噛むことによって、唾液の分泌を促進することも期待できます。
しかし、ここで注意点。
内服摂取し、胃腸から吸収された栄養素は門脈という血管を通じて、すぐ近くにある肝臓にダイレクトに届くため、作用効果も高く期待できます。
吸収の高さという点においては口腔粘膜からが望ましいかもしれませんが、口腔粘膜の毛細血管を経て吸収された栄養素が全身を巡った後に肝臓に到達して、はたして作用効果が正常に発現するのかは疑問です。
さらにビタミンCは別名、アスコルビン酸といいます。
そうです、酸なのです。
これが口の中に長時間あると歯は酸蝕症によりボロボロになってしまいます。
要注意です。
歯を白くしてもらえるの?
専門家(歯科医師、歯科衛生士)による歯面清掃をPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)といいます。
PMTCでは特殊な器具を使って、歯みがきでは取りきれないタバコのヤニや歯垢、バイオフィルム(細菌のかたまり)を取り除きます。
PMTCをした後に、ホワイトニングもできます。
歯を白くすることによって、きれいな自分の歯を見てもらいたいという気持ちになり、コミュニケーションをとる環境を積極的につくる生活態度も生まれるでしょう。
コミュニケーションは、人類の文明の発展には欠かせないものであり、また日常生活においても、友人や家族と楽しく会話したり、円滑に仕事をしたりと、必要不可欠なものです。
自分の中身も外見も美しく保つよう管理するという気持ちこそが、アンチエイジングの第一歩なのです。
最後まで読んでいただいた方への感謝
難しい用語が多くある中、ここまでお読みいただいてありがとうございます。
ここまで読まれたあなたはもうすでに、アンチエイジング歯科の知識の部分は完璧です。
あとは意識と実践です。
早く始めたほうが早く結果が出ます。
アンチエイジングという健康美を手に入れた後、「あなたがどうしたいか、どうありたいか」をイメージしていくことで意識を高め、そして簡単そうなことから実践を継続してみてください。
分らないことがありましたら、大名式アンチエイジング歯科のスタッフになんなりとお問い合わせください。
スタッフ一同親身になって、お手伝いいたします。