大名歯科院長ブログOHMYO BLOG
ガラスの歯と無音のルール――あなたの口の中で起きているかもしれない事故
この記事をFacebookでシェアする
この記事をFacebookでシェアする
「かむ」と一言で言っても、実は意味が違います。「噛む」は食べ物をモグモグ、クチャクチャと咀嚼する動作。一方で「咬む」は、カチカチ、ギリギリと歯同士が直接ぶつかる動作を指します。実はこの「咬む」、あなたの歯にとってはとても危険なんです。
歯ぎしりの音、あのギリギリ、キリキリ…まるでイビキのように周囲には迷惑、でも何より自分の歯が一番の被害者です。日中でも無意識に歯をカチッと合わせていませんか?もし音が鳴っているとしたら、それは「ノーブレーキで壁にぶつかる車」と同じ。衝撃で歯が擦り減ったり、ヒビが入ったりしてしまいます。
歯の音にもバリエーションがあります。「ギリギリ」「キュッキュッ」「カチカチ」…どれも要注意です。なぜなら、歯はガラスのように繊細な存在だから。音が鳴るということは、もうすでにダメージが入っているサイン。高級なワイングラスを扱うときのように、スローに、ソフトに。歯と歯は優しく触れ合うだけで十分です。
ちょっと試してみてください。今、上下の歯をそっと合わせてみて、音が鳴りましたか?もしそうなら、それはすでに「小さな衝突事故」が起きている証拠。イライラやストレスが原因かもしれません。心と歯、どちらもすり減ってしまう前に、自分をいたわってあげましょう。
Author Profile

- 大名 幸一 Koichi Omyo
Latest entries
歯科2025.04.29ガラスの歯と無音のルール――あなたの口の中で起きているかもしれない事故
歯科2025.04.28実は歯科技術も日本が先!200年前に完成していた江戸の入れ歯
歯科2025.04.27「水泳=健康」じゃない?意外な落とし穴とは
歯科2025.04.26最強のかぶせ物が、歯を壊すこともあるって知ってました?
この記事をFacebookでシェアする