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その一口が歯を殺す――“前奥歯”を使わない食べ方が招く悲劇

2025年4月10日 大名歯科院長
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食事のとき、あなたは最初のひと口をどの歯で噛んでいますか?いきなり一番奥の歯でガツンと噛んでいませんか?

実はその習慣、歯にとってかなり危険なんです。

奥歯は確かに力強く、食べ物を素早くすり潰すのに適しています。しかしその反面、とても鈍感。異物が混ざっていても気づきにくく、気づいたときにはもう遅い、なんてことも。特に一番奥の歯は歯折事故のリスクが高く、「噛んだ瞬間に歯が割れた」というケースも少なくありません。

対して、前よりの奥歯(いわゆる“前奥歯”)は感覚が鋭く、異常を早めにキャッチできます。力は弱いけれど、初動での“安全チェック”にはもってこいなのです。

つまり、まずは前奥歯でやさしく噛んで様子を見る。それが自分の歯を守る、賢い食べ方。石や硬い異物が入っていたら、歯が勝つか石が勝つかの運試し……そんなリスキーな食べ方は、今すぐ見直すべきです。

あなたの歯を守るのは、あなた自身。次のひと口から、ちょっと意識してみてください。


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