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正しいかみ合わせなんて存在しない!? 歯がかゆくなる“かみ合わせ神話病”の真実

2025年4月8日 大名歯科院長
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歯がかゆいと、つい気になって何度もかみ合わせてしまうことってありませんか?

まるで蚊に刺されたときのかゆみのように、気になれば気になるほど、つい手が(いや、歯が)出てしまう。かいてはいけないと分かっていても、かきたくなる。そんなジレンマ、実はかみ合わせにもそっくり当てはまります。

気になるとかみ合わせてしまい、かみ合わせるとまた気になって…という悪循環。話せて、食べられて、眠れるなら、本来はそれだけで十分なのに、「かみ合わせが気になる」というだけで不快感が増してしまう。まるで「かみ合わせ神話病」に取り憑かれているようです。

かつては「正しいかみ合わせ」を作ることが名医の証とされ、そういった治療が流行りました。確かに、ある患者にはピッタリ合って効果があるかもしれません。でも、それが他の人にもうまくいくとは限らない。実際、多くのケースは単なる相性だったりもします。

結局のところ、「万人にとって正しいかみ合わせ」なんて存在しないのです。本当にあるのは、その人にとって「かみやすいかみ合わせ」だけ。歯の不調も、気にしすぎると余計に気になってしまう——それが“かみ合わせ神話病”の落とし穴なのかもしれません。


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