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ほどよく噛んで健康に! ガム習慣のすすめ

2025年1月30日 大名歯科院長
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かつて日本では、公の場でガムを噛むことはあまり良しとされていませんでした。しかし近年、電車の中や街中でガムを噛む人を見かけることが増えてきました。

実は、ガムは歯の健康を守るうえでとても効果的なアイテムです。代表的なメリットとして、唾液の分泌が促され、虫歯の予防につながることが挙げられます。さらに最近では、「TCH(Tooth Contacting Habit)」の予防にも注目されています。

TCHとは、ストレスや集中によって無意識のうちに歯を食いしばり、長時間口元に力が入り続ける癖のこと。この癖が続くと、歯だけでなく、首や肩、頭にまで痛みが広がることがあります。TCHを防ぐには、顎を適度に動かし続けることが大切です。そこで有効なのがガムを噛むこと。噛みしめたまま硬直するのを防ぎ、顎の動きを促すことで症状の予防につながります。実際、私のクリニックでもその効果を実感しています。

ただし、ガムを噛むことに熱心になりすぎると、逆効果になることもあります。例えば、一生懸命噛みすぎて顎が痛くなったり、噛むことに集中しすぎて交感神経が優位になり、かえってストレスが増えてしまうケースです。実際、私自身も以前、顎の筋肉がだるくなる経験をしました。

健康食品でも「これさえ摂れば大丈夫」と過信するのは危険ですが、ガムも同様です。偏りすぎず、適度に噛むことを意識しながら、リラックスして取り入れることが大切です。ガムを上手に活用して、ストレスを減らしながら健康を目指しましょう。


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