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歯周病が引き起こす危機と対策 ー 健康を守るために知っておくべきこと

2024年11月25日 大名歯科院長
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歯周病の脅威と医療費の実態

歯周病は、健康全体に大きな影響を及ぼす病気です。例えば、歯周病があると癌のリスクは1.2倍、糖尿病は2倍、脳梗塞は1.6倍、心筋梗塞は2.1倍にまで増加することがわかっています。これらの病気にかかる医療費は年間で8兆円にも上り、歯周病を放置することで国全体の医療費はどんどん膨らんでいきます。一方、歯科医療にかかる費用は年間で約3兆円にとどまっており、歯周病の予防に投資することは、長期的には経済的なメリットがあると言えるでしょう。

歯周病は「歯」の病気ではない?

多くの人は歯周病を「歯の病気」と考えがちですが、実はそうではありません。漢字が示す通り、歯周病は「歯の周り」、つまり歯肉の病気です。歯肉には血液が流れており、全身とつながっているため、歯周病は高血圧症や糖尿病といった全身の病気と共通する部分が多いのです。つまり、歯周病の予防は単なる口腔ケアにとどまらず、全身の健康管理にもつながります。

歯周病予防のポイント

歯周病は、日本で歯を失う原因のNo.1であり、若い頃には無縁と感じていた人も、年齢を重ねるごとに悩みのトップに浮上してくることが多い病気です。しかし、歯周病予防のために最も重要なのは「歯磨き」だけではありません。風邪の予防と同様に、全身の健康を守るための生活習慣が鍵となります。バランスのとれた食事、適度な運動、そして定期的な歯科検診を怠らないことが大切です。

歯周病を放置せず、早期の予防と適切なケアを心がけることで、健康な生活を維持し、医療費の負担を軽減することができます。健康は一生の財産です。


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