歯を守るための新習慣:正しい噛み方と筋肉の使い方
歯は私たちの健康にとって大切な存在ですが、鍛える必要がないという点で筋肉と異なります。筋肉を維持するために筋トレをする人は多いですが、歯を「鍛える」ために特別なトレーニングは必要ありません。むしろ、歯は使えば使うほど摩耗してしまうもの。陶器のように、使うときは大切に扱い、必要ないときには無理をさせないことが大切です。
噛むときに使う「カム筋肉」と、口を開けるときに使う「アケル筋肉」には、大きな違いがあります。特に、スマホを見ながら集中しているときや、ストレスを感じながら家事をしているときには、カム筋肉ばかりが働きがちです。この状態が続くと、歯や顎に負担がかかり、痛みや損傷を引き起こす可能性があります。そのため、カム筋肉だけでなく、アケル筋肉も意識的に使うことが大切です。たとえば、フェイクのあくびをするだけでも、アケル筋肉を活性化させることができます。
また、「しっかり噛む」ことへの誤解も多いです。噛む力は「スピード×パワー×回数」で成り立っており、多くの人は「しっかり噛む」と聞くと、無意識にスピードやパワーを増やしてしまいます。しかし、これでは事故を招きかねません。噛む回数を増やすことが、安全に「しっかり噛む」ための鍵です。さらに、この方法はダイエットや食中毒の予防にも効果的です。
硬いものを噛むことで顎を鍛えようとするのは、一概に間違ってはいません。しかし、速く強く、そしていきなり奥歯で噛むのはリスクがあります。噛みごたえのあるものは、ゆっくりと、何度も噛むようにしましょう。これならば、歯を傷つけることなく、顎の筋肉を効果的に鍛えることができます。正しい噛み方と筋肉の使い方を意識して、歯を長く健康に保ちましょう。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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