「引き算栄養学」で健康を守る

「これも摂りましょう、あれも摂りましょう」と、さまざまな栄養素をどんどん追加していく「足し算栄養学」は本当に必要なのでしょうか?昔から「空腹は最高の調味料」と言われるように、お腹が空いた状態で自然に近い(あまり加工されていない)食品を、腹八分目で食べることこそが理想的な食事法と言えるでしょう。この方法が間違っていると考える人は、おそらくいないはずです。
現代の私たちは、いたるところで食べ物の誘惑にさらされ、空腹を感じてから腹八分で食べるという自然な食習慣を維持するのが難しくなっています。しかし、野生の動物や古代の人類は、空腹を感じながら必要な量だけ食べることが当たり前で、そうせざるを得ない環境にいました。その結果、現代社会に蔓延するような慢性疾患はほとんど存在しなかったのです。
一方で、現代の多くの人が慢性疾患に悩まされ、薬を常用することが当たり前になっています。誰が得をして、誰が損をしているのかを考えると、腹立たしさを感じざるを得ません。現代の栄養指導は、カロリーの総和と不自然な栄養素の摂取にばかり焦点を当て、消化や吸収についてはあまり考慮されていません。その結果、カロリーオーバーや特定の栄養素の過剰摂取が問題視されるのです。
現代の飽食時代だからこそ、「これだけは摂らない」と決めたものを明確にし、それが少しでも含まれている食品は避けるという「引き算栄養学」の考え方が、病気を予防するための賢い選択肢ではないでしょうか。過剰に摂取するのではなく、本当に必要なものだけを選んで摂ることが、健康への第一歩だといえます。
ちなみに、足し算栄養学を信じすぎて、少し太り気味の栄養士や管理栄養士の方々には、まずは自らが健康的な食生活の手本となっていただきたいものです。自ら実践し、結果を示すことで、より信頼性のある栄養指導が可能になるはずです。
1. 「お腹が空いた時に、自然に近い食品を適量食べることが、健康への第一歩です。」
2. 「現代人は、食べ物の誘惑に負けず、空腹を感じてから食事をすることを心がける必要があります。」
3. 「『引き算栄養学』で、本当に必要なものだけを選んで摂ることが健康を守る鍵です。」
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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