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歯とストレスの関係:噛みしめ癖が健康に与える影響とは?

2024年11月17日 大名歯科院長
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歯の治療中に麻酔が効かない――それはまさに拷問のような体験です。かつては、お酒をよく飲む人が麻酔が効きにくいと考えられていましたが、近年では、噛みしめ癖が強い人も麻酔が効きにくいことがわかっています。ストレスによって無意識に歯を強く噛みしめることがあり、その習慣が麻酔の効き目に影響することがあります。そして、痛みを感じる歯科治療がさらなるストレスを生むという悪循環に陥りがちです。

理想的な噛み合わせについても考えることが大切です。軽く噛み合わせたとき、左右の奥歯が均等に同じ強さで当たり、上下の前歯は軽く触れる程度が理想です。その状態から前後左右に動かすと、前歯だけが当たるようになり、奥歯は触れないことが望ましい噛み合わせです。適切な噛み合わせができることで、無意識の噛みしめ癖を減らすことができます。

さらに、噛みしめによる健康リスクも見逃せません。舌の縁は癌ができやすい部位であり、過度のストレスからくいしばりが強くなると、舌に歯型がつき、デコボコになってしまうことがあります。ストレスは免疫力を低下させ、毎日数千個発生するといわれる癌細胞を処理しにくくすることも。その結果、舌癌のリスクが高まる可能性があります。コロナ禍を経て、ストレスコントロールの重要性がさらに増している今、自分のストレス状態を見直してみませんか?

噛みしめ癖が引き起こすリスクを避け、健康な口腔環境を保つために、適切な噛み合わせとストレス管理を心がけましょう。


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