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高血圧の原因、もしかして昼間に眠くなっていませんか?

2024年11月15日 大名歯科院長
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最近、不摂生していなくても高血圧と診断されるケースが増えています。このような場合、薬を飲む前に「睡眠時無呼吸症候群」を疑ってみてください。この病気は、睡眠中に呼吸が止まってしまうもので、肥満が主な原因ですが、痩せている方でもストレスや気道の形状、下顎の位置によって起こることがあります。

睡眠時無呼吸症候群があると、睡眠中に十分な酸素が取り込めず、血圧や心拍数が上がってしまいます。これが心臓への負担を増やし、結果的に高血圧や心臓病のリスクを高めるのです。

セルフチェックのポイントとして、6時間以上の睡眠をとっているのに日中眠気を感じる場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。その場合、入院せずに自宅で検査できる「睡眠時無呼吸症候群外来」を受診することをおすすめします。

治療方法としては、肥満が原因であれば生活習慣の改善が必要です。軽度の方は、歯科で作る「スリープスプリント」で改善することがあります。重症の場合は、CPAP(シーパップ)という治療器具が効果的です。これにより、昼間の眠気が改善し、仕事のパフォーマンスも向上する方が多くいます。

睡眠時無呼吸症候群が原因で、運転中の事故も多発しています。事故を防ぎ、日中の集中力を向上させるためにも、原因不明の高血圧の方は睡眠時無呼吸症候群の検査をぜひ考慮してください。歯科での確定診断はできませんが、専門外来への紹介と「スリープスプリント」の作製が可能です。


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