買い物はあなたの一票!食の選択が未来を変える
買い物をするたびに、私たちは実は一種の「選挙」に参加していることをご存知ですか?現在、衆議院議員選挙が行われていますが、食品産業においても消費者の選択が業界の方向性を決定づける重要な役割を果たしています。
熊本大学の徳野貞雄教授が福岡市の消費者を対象に行った調査によると、消費者の食への関心度や支出傾向に基づき、4つのタイプに分類されました。
1. 無関心型(23.0%):食への関心が低く、安ければ何でもよいと考える層です。たとえば、価格だけで選び、産地や添加物の情報にはあまり注意を払わないことが多いです。
2. 健康志向型(16.6%):家族の健康や安全性を大切にし、生協や青空市場を積極的に利用する層です。「子どもにはできるだけ無農薬の野菜を食べさせたい」と考える親がこのタイプに該当します。
3. 積極型(5.5%):多少値段が高くても、安全性の高い食品を購入し、援農活動にも参加する層です。「農業体験を通じて、安心できる食材を選びたい」という人々がここに当てはまります。
4. 分裂型(52.4%):食の安全性を求めながらも、価格の安さに惹かれ、店頭で安い農産物に飛びつく層です。このグループは風評被害を助長することもあります。「農薬が気になるけど、安いからこれでいいか」といった行動が見られます。
この調査結果からもわかるように、私たち消費者の多くは「安さ」を優先しています。しかし、これが結果的に食品業界に低価格と品質の犠牲を強いていることを忘れてはなりません。もし消費者一人ひとりが少しでも不安な食品を避け、慎重に選ぶようになれば、現代のコンピュータ管理された流通システムにおいて、不良食品は一週間も経たずに市場から姿を消すでしょう。
私たちの選択が、食の未来を作るのです。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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