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歯医者に行かないリスク:放置が招く健康と経済へのダメージ

2024年10月9日 大名歯科院長
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「歯がボロボロになっても、痛くないから歯医者に行かない」という人は少なくありません。理由としてよく挙げられるのは「忙しいから」というもの。しかし、将来歯がなくなり、食べる喜びが失われても「あの時は忙しかったから仕方ない」と納得できるでしょうか?それができるなら自己責任で済みますが、後悔することが多いのが現実です。

特に歯周病を放置するリスクは深刻です。歯周病にかかると、癌になるリスクが1.2倍、糖尿病は2倍、脳梗塞は1.6倍、心筋梗塞は2.1倍にまで上がります。これらの病気にかかる医療費は年間で約8兆円に達するとされています。歯周病を放置することで、個人だけでなく国全体が医療費の増大に苦しむ「歯周病貧乏」状態になってしまいます。一方で、歯科の医療費は全体で約3兆円に過ぎません。適切な歯科ケアを怠ることで、病気のリスクも財政も大きな負担を抱えることになるのです。

「でも、私は定期的に歯医者に行ってるから大丈夫」という声も聞こえます。3ヶ月に一度の定期検診を受けていると安心しているかもしれませんが、実はそれだけでは不十分です。例えば、3ヶ月に1回の検診は1日のセルフケアの1/90に過ぎず、仮に1時間かけて診てもらったとしても、その割合は0.05%です。毎日のセルフケアが疎かになれば、定期検診では追いつかないリスクが潜んでいます。

大切なのは、定期検診と日々のケアをバランスよく行い、忙しさにかまけて歯の健康を後回しにしないことです。


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