高齢者のための口腔ケア:歯と顎を守る5つのポイント
高齢者にとって、口腔の健康は全身の健康に密接に関わっています。口や歯にまつわる問題は放置すると深刻化することが多く、早めの対策が必要です。今回は、高齢者に特有の口や歯の問題について、具体的な解決策を交えて紹介します。
1. 顎関節と膝関節のケアは同じ?
膝の痛みを感じた時に、グルコサミンを頼って安静にする人がいますが、実際には関節を動かしても悪化することは少ないです。顎関節も同様で、無理をしない範囲で動かし続けることが大切です。例えば、ガムをゆっくり噛むなどの軽い運動は、顎関節の健康を保つ効果があります。
2. 熟成ニンニクで歯周病予防
最近の研究では、熟成ニンニクに歯周病の進行を抑制する効果があることが分かってきました。ただし、熟成ニンニクだけに頼るのは危険です。効果を実感できるまでには時間がかかりますし、他の健康的な食材とのバランスを考えた食事が大切です。
3. 部分入れ歯と虫歯リスク
食事中に部分入れ歯に食べ物が挟まると不快ですが、その解決策にも注意が必要です。入れ歯を調整して食べ物が挟まりにくくすると、唾液の流れが悪くなり、虫歯のリスクが高まる可能性があります。定期的な歯科チェックを忘れずに行いましょう。
4. 義歯や被せ物による舌の違和感
新しい義歯や被せ物を入れると、食事中は問題なくても舌にヒリヒリとした違和感を覚えることがあります。こうした場合、舌は動かすことができるので、無理に我慢せず、慣れるまで軽く逃げるようにしましょう。時間が経つと自然に慣れていくことが多いです。
5. 歯根の虫歯と唾液の関係
高齢者に多発する歯根の虫歯は、実は唾液の減少が大きな原因です。唾液が減ると歯の自浄作用が低下し、虫歯が発生しやすくなります。唾液を促進する食習慣を取り入れることで、虫歯の予防につながります。
これらの問題は、高齢者が直面しやすいものですが、早めの対策と正しいケアで改善できます。定期的な歯科検診や日々のセルフケアを習慣化し、口腔の健康を保ちましょう。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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