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シンプルなケアが一番?最新トレンドに惑わされない歯の健康法

2024年10月2日 大名歯科院長
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歯の健康に対する考え方が年々変わり、〇〇入りや〇〇不使用など、さまざまな新しい商品が登場しています。たとえば、緑茶成分入り、キシリトール入り、ビタミン入り、〇〇エキス入りなど、多くの商品が市場に出回っていますが、これらの付加成分は不自然な加工の結果であり、必ずしも身体に良いとは限りません。もし原因不明の症状に悩んでいるなら、余分な成分が含まれていない〇〇不使用の商品を選ぶ方が単純で自然です。例として、シャンプーやスキンケア製品でも「無添加」や「ナチュラル」を選ぶ人が増えています。フッ素配合も同様です。なるべく「入れない」「加えない」シンプルなケアが推奨されています。

最近のトレンドの一つに「フッ素を口に残す」というものがあります。フッ素が虫歯予防に効果があるのは事実ですが、この新しい方法に戸惑いを感じている歯科医や衛生士も多いです。トレンドは一時的なものであり、いずれ消えてしまう可能性もあるため、あまり振り回されない方が良いかもしれません。むしろ、フッ素の使用に過度に依存するのではなく、シンプルな予防法を意識しましょう。

フッ素は確かに酸から歯を守る働きがあり、酸蝕症や虫歯の予防に役立ちます。しかし、フッ素も薬であり、副作用が存在します。フッ素を使わなくても、100%虫歯予防は可能です。たとえば、定期的なブラッシングや食生活の見直し、唾液の分泌を促すことが虫歯予防に効果的です。フッ素を塗って「安心」と考えるのは、逆に最も危険なことかもしれません。

最後に、歯磨き粉やデンタルリンスの選択についてです。種類が多すぎて、どれを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。しかし、一つの真理として、唾液の分泌を促すことが最も自然で効果的な方法です。唾液には、口内を自然に保護する力があります。例えば、キシリトールガムを噛んだり、水をこまめに飲むことで唾液の分泌を促すことができます。結果として、過剰な成分を含んだ製品に頼らなくても、健康な口腔状態を保つことが可能です。


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