大名歯科院長ブログOHMYO BLOG
風邪に抗生剤は効かない?なぜ医者が処方するのか?
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細菌とウイルスはちがうんだよ。抗生剤は細菌をやっつける薬で、ウイルスにはききません。風邪のほとんどはウイルスが原因だから、「風邪です。抗生剤を出しておきます」というのはおかしいよね。医者だってそれはわかってるんだ。なぜだろう?
理由その1: 風邪で体が弱ってると、普段なら感染しない細菌に感染しやすくなるから、予防のために抗生剤が必要だと思われているんだけど、実はそれはめったにないことだよ。それに、ほとんどの場合、細菌感染は自然に治るんだ。
理由その2: 細菌性髄膜炎を防ぐためとして、抗生剤が使われることがあるけど、抗生剤が脳に入ってる細菌をやっつけるのは難しいんだ。髄膜炎は早く見つけないと危ない病気なんだ。
理由その3: 医者も患者も、何もしないと役割を果たしていないと感じがちだから、やや過剰に薬を出しちゃうことがあるよ。でも、薬は体に負担をかけるから、経過観察だけでよければそれがいいんだ。
理由その4: 他の医者から悪く思われないように、できるだけ最初から全力で治療しようとする気持ちがあるんだ。後で悪化して他の医者にかかった場合、最初に診た医者が責められることがあるんだ。
理由その5: 今までのやり方を変えるのは難しいんだ。ほとんどの場合、薬を使わなくても自然に治るんだけど、それを変えるのは大変なんだ。
抗生剤を過剰に使うのは日本だけの問題らしいよ。少しでも体に負担の少ない治療法を探していくといいかもしれないね。
(横地真樹先生の記事より)
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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