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キシリトールの誤解

2024年3月30日 大名歯科院長
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メーカーや虫歯予防を宣伝する歯科医は、虫歯予防のためにキシリトールを患者に積極的に推奨します。

カロリーがショ糖の3/4であるとか、天然素材の甘味料であるとか、そのような主張もありますが、実際には、ガムなどの予防製品に含まれるキシリトールは、フィンランドの企業が大量生産するヘミセルロース(木材や麦わら、トウモロコシの穂軸、サトウキビの搾りカスに含まれる)を工業的に加水分解し、還元して作られています。つまり、これは他の代替甘味料と同様の化学物質です。

キシリトールを推奨するメーカーや歯科医は、キシリトールに関連する有利なデータを強調し、キシリトールだけがミュータンス菌に作用して虫歯予防効果があるかのように主張していますが、実際には唾液が虫歯予防効果を発揮しています。つまり、キシリトールの含有が重要でなく、ショ糖や不溶性グルカン、酸を産生する成分が一切含まれていないことが重要です。

テレビCMでよく見かける「有効成分〇〇入り」よりも、「余計な成分が一切含まれていない」ことが商品選択の真の基準であることを認識すべきです。


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