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「口呼吸」は万病の元

2024年3月20日 大名歯科院長
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口呼吸の影響で口唇が荒れている幼児や小学生の方が最近多く見られます。この時期に口唇がこれほど乾燥していると、冬の乾燥した時期において非常に辛い思いをされているのではないでしょうか?リップクリームを塗るのも一時的には構いませんが、所詮対症療法です。ずっと塗り続けていい薬なんてものはありません。

口呼吸は、抗菌力や酸中和力のある唾液をすぐ蒸発させてしまいます。その影響で虫歯や歯周病のリスクがアップします。また、口呼吸では空気が毛鼻フィルターのある鼻腔を通らないため、ウイルスなどの感染物質が咽頭や気管に直接到達しやすく、風邪やインフルエンザのリスクも高まります。成長期に口呼吸が長期化すると歯列や顎骨の健全な成長発育にも問題が生じます。

就寝中の口呼吸は唾液の分泌が激減しているため特に注意が必要です。口呼吸対策は大変難しいのですが、鼻が両方とも詰まっている稀な方はまず鼻炎対策から始めるべきです。耳鼻科、小児科、アレルギー科に併せて診察を受けることが適切な場合もあります。しかし、両鼻が同時に詰まることはまれであり、基本的には自力で何とかなります。自力対処としては、就寝中にマスクをするのも効果的です。マスクが難しい場合には、口唇に細いサージカルテープを縦一本貼って寝る方法も効果的です。


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