朝起きたら歯が痛い。噛むと痛い。冷たいものがしみる。しかし、いつもではない。また、毎日でもなく、日によって痛みが違う。こんな経験をされている方、多いと思います。痛むので、歯医者に電話して予約。そして予約日に行く頃には治っている。一応、予約したのだから受診して訴え、レントゲンまで撮って調べてもらっても、虫歯は見つからず。「この歯医者、虫歯を見つけられないのか」と疑心。歯科医師側も虫歯がないのに削るわけにもいかず、「本当に痛かったの?」とこれまた疑心。歯科医療現場ではよくある光景です。

ここで、確実に言えることがあります。持続して痛くないのにすぐ歯を削ってはいけません。

仮に小さい虫歯があり歯科医師が見落としたとしても、見落とす程度の小さい虫歯は痛みを出すことはありません。削らなくてラッキーと思ってください。

では、持続しない歯の痛みの最も多い原因は何かというと、上下の歯の接触クセの長時間化です。専門用語でTCH(歯列接触癖)と言います。このTCHの原因はストレスです。ストレスがかかると口元に力が入り自分で自分の歯を攻撃し痛みが強まります。ストレスが減るとこのTCHの時間も減りますので歯の痛みが緩和します。ストレスとは頑張り、集中、イライラで、時間に追われながらの家事、車の運転、パソコンやスマホで非常に多くみられます。仕事も当然ストレスフリーということはないでしょう。忙しすぎると歯は痛みだし、仕事が落ち着くと歯の痛みも減ります。

では、忙しくストレスがかかってもTCHのコントロールをするためにはどうしたらよいでしょうか。一つは「歯を離す」「リラックス」と書いた貼り紙を目につくところに貼り、目についたら深呼吸を一回してまた集中してください。もう一つはシュガーレスガムをダラダラ噛みながら家事や仕事をする。これだけで勝手にTCHの時間短縮になります。詳細は歯科医院にてご相談してみてください。

2015年12月からストレスチェックの義務化が始まりましたが、精神科に受診して効くかどうか分からない副作用まみれの薬を処方される前に、このTCHのコントロールを優先してみてはいかがですか。

最後までお読みいただきありがとうございます。

広島県三原市の歯医者 大名歯科