口呼吸は虫歯と歯周病と風邪などの気管支炎のリスクを確実にアップさせます。その理由は呼気吸気が鼻腔を通らないことによる唾液の蒸発による口腔内乾燥とウイルスの体内への侵入率の上昇です。
しかし口呼吸が問題なのはこれだけではありません。二次的な問題として歯列不整、咬合不整、審美障害、顎関節症、口渇感による睡眠障害など枚挙にいとまがありません。
口呼吸の判断は口唇の乾燥が一番ですが、上の前歯の磨きやすいところでもプラークコントロールが悪く、歯はヌルヌル、歯肉は赤く腫れぼったいのも十分な判断基準になります。
急な運動で心拍数が上がった時など短期の口呼吸は問題ありませんが、長期の口呼吸、特に成長中の口呼吸は大問題です。
人生の3分の1を占める就寝中の口呼吸対策は以前お話しした通りです。残り3分の2の起きている時の対策です。まず、当たり前ですが口を閉じるよう意識しましょう。また、舌先の位置を上の前歯の裏側にキープし続けることです。テレビやDVDなど受動的な行為の時、特に用心です。周囲が注意してあげるのもある程度効果的です。しかし、意識してもすぐ忘れてしまう、注意しすぎると関係が悪くなるなどこれらの対策では不十分です。
そこで私の考える効果的な方法をご紹介します。ノンシュガーガムをだらだら噛み続けることです。唾液がダラダラ出ます。口を閉じていないと涎が漏れ出ます。ポイントは一生懸命でもなく静止することもなく、だらだら噛み続けることです。顎が小さめのお子さんも大きくなって綺麗な歯並びになる可能性まであります。「ガムのだら噛み」で万病を予防しましょう。
広島県三原市の歯医者 大名歯科