大名歯科院長ブログOHMYO BLOG

気づいて治す、顎関節症

2008年10月6日 大名歯科院長
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みなさま、こんにちは
広島インプラント研究会(広島県三原市歯科医院併設)の歯医者です

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学にて

あなたは最近、大きく口を開けた時、アゴに痛みを感じていませんか?
または、アゴから奇妙な音が聞こえてきませんか?
そして何より、気付かないうちに歯を噛み締め続けていませんか?
そのまま放っておくと、大変なことになりますよ・・・

といつものやや恐怖をあおるような脅迫めいた感じで、VTRが終わりました。

『顎関節症』に見られる代表的な経過と症状です。
専門家が観るとあながち間違っておりません。

解説内容は

「顎関節症」とは、何らかの原因でアゴにかかった大きな負担から、痛みや音が出るといった異変が発生。最終的には、口がほとんど開かなくなってしまう病のこと。
潜在患者数は、日本人のなんと2人に1人。
20代から30代の女性に多く見られる病です。

では、なぜ口が開かなくなってしまうのでしょうか?

実はこの病は、口の中の「関節円板」と呼ばれる部分に異変が生じると発症するのです。
関節円板とは、スムーズに口を開け閉めするために、アゴの関節の間でクッションの役目を果たす柔らかい組織のこと。
しかし、この病を発症すると、関節円板が本来の位置からずれてしまい、口が開けづらくなっていくのです。

なぜこんな事態が起きてしまうのか、原因はまだ完全には分かっていませんが、近年、ある生活習慣が注目され始めています。

それは、精神的ストレスによる長時間の歯の噛み締め行為

なんと一度の噛み締め行為で、アゴには50kgもの負荷がかかると言われています。
S・Eさんの場合も、連日、長時間に及ぶパソコン作業で精神的ストレスが蓄積。
無意識のうちに歯を噛み締め続けていたと考えられます。

すると、関節円板は圧迫され続け、やがて周辺の組織に炎症を引き起こします。
最初に現れたアゴの痛みはこの炎症が原因であり、この痛みこそ顎関節症を発症したサインだったのです。

もしこの時点で専門医の診断を受けていれば、彼女の病は問題なく完治したはず。
ところが炎症を起こした組織は、時間とともに沈静化。すると痛みも消え、S・Eさんは異変が治ったものと勘違いし、結果、彼女の関節円板への負担はますます蓄積。

徐々に前方へと押し出されていったのです。こうして生じた異変こそ、アゴが発したあの奇妙な音。これは大きく口を開けた拍子に、ずれていた関節円板が、一時的に元の位置に戻った音だったのです。

その後も、絶え間ない圧迫がかかり続けたS・Eさんのアゴは、ついに関節円板が前方へと脱落。
口を開けようとするアゴの動きを邪魔してしまいました。その結果起きたのが、握り寿司が一口で食べられないという異常事態でした。それでも強引に口を開けようとしたS・Eさん。

次の瞬間、アゴの付け根に無理な力がかかり、猛烈な痛みが発生。彼女はその場で、倒れてしまったのです。
この病の最も恐ろしいところは、S・Eさんのように、ある日突然、関節円板が完全に脱落、いきなり口が開かなくなってしまうということ。

だからこそ、アゴに異常を感じたら、すぐに専門医の診断を受けることが大切なのです。

と、コンビニ受診を促すともとれる説明。

しかし、ご安心ください。

成人の7割がアゴに何らかの異常を持っているといわれています。
一病息災という言葉もあるように、顎関節症とうまく付き合っていくことも大事だと思います。

顎の不具合は生活リズムの不具合のことも多いので、かかりつけの歯科医と一度は相談されておいた方がよいでしょう。

ストレスによる日常生活の噛み締めだけでなく、就寝中の噛み締めは長時間過大な力がアゴに負担を強いることも多いので、要注意です。

そんな方には、かみ締めても安心。
薄いマウスピースをお勧めしております。

ほとんどの方がこのマウスピースで悪化することを防ぎ、たまに劇的に改善されるようです。

広島三原インプラント研究会 予防歯科健康増進部 大名


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