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サピンダス・ララク入れ歯洗浄剤で誤嚥性肺炎を防ぐ

2008年6月23日 大名歯科院長
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みなさま、こんにちは
広島インプラント研究会(広島県三原市歯科医院)の歯医者です

コスメや洗剤で有名な日本ゼトックは、タイのムクロジ科植物であるサピンダス・ララクの果実に、カンジダ属菌に対する強い抗菌活性があることを見出したそうです。

また、そのサピンダス・ララクには入れ歯に付着している食餌かす(いわゆるデンチャープラーク)の除去効果も認められています。

サピンダスとはインドの石鹸の意味で、果皮にはサポニンを多く含み、伝統的に天然の洗濯石鹸をして使用されているものです。

入れ歯に付着している食餌かすなどのデンチャープラーク中には真菌のカンジダ属が多く存在しています。

この菌が繁殖することが、口腔粘膜が荒れる口腔カンジダ症の要因となっている。

カンジダ症のカンジダとは、いわゆる「カビ」のことで、この梅雨時期に台所や風呂などの水周りに発生しやすいカビと近いものです。

サピンダス・ララクの果実はタイで容易に入手可能であり、日本ゼトック社は今後、この果実の成分を入れ歯洗浄剤に応用すべく、実用化に向けた研究開発を現在進行している。

また、口腔乾燥症である高齢者も口腔カンジダ症になりやすい。

この真菌であるカビが口の中で増え、食事の嚥下の時に誤って、気管の方に入ると要介護老人の死亡率No.1の誤嚥性肺炎となります。

入れ歯を使用され、口腔乾燥症の要介護老人は特にカンジダ属の殺菌、除去は口腔ケアで重要な課題といえます。



予防HA(広島アドバンス)インプラント研究会
 健康増進部 大名


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