大名歯科院長ブログOHMYO BLOG

ちょっとの食事のたびに小さな虫歯ができている事実

2008年6月13日 大名歯科院長
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みなさま、こんにちは
広島インプラント研究会(広島県三原市歯科医院)の歯医者です



私たちが一般的に“虫歯”と呼ぶのは、歯に穴があいて着色が生じてしまった場合を指すことが多い。

しかし、実際に口の中では、目に見えないレベルで歯が溶けて虫歯ができ、それを修復するという作業が毎日繰り返し行われている。
これが歯の「脱灰」と「再石灰化」である。

歯の表面のエナメル質を形成しているのは、ほとんどが「カルシウム」と「リン」というミネラル成分であるが、これらはごく弱い酸性度(pH5.5)で溶け出してしまう。

食事をしたりお茶や水ではない飲み物を飲んだりすると、口の中に生息している虫歯菌が糖を取り込み、分解して酸を産生する。

この酸によって歯の表面からミネラル成分が溶け出すことを「脱灰」と言い、この状態が続くと本格的な“虫歯”ということになる。

この「脱灰」を食い止める役割を果たすのが、唾液である。唾液は酸を洗い流して口内を中性に戻すばかりでなく、唾液中に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分が歯に取り込まれて修復の材料となる。

これが「再石灰化」と呼ばれる現象だ。

虫歯を発症させないための「内科的う蝕治療」を研究する田上順次教授は、「脱灰と再石灰化のバランスが保たれていれば、虫歯はできないはずです。

しかし、歯が酸にさらされる時間や回数が多いと、歯の脱灰が続き、再石灰化が追いつかずに虫歯が進行してしまいます」と警告している。

つまり、三度の食事以外に間食をする回数が多い人や、お茶や水以外の飲み物を飲む機会が多い人、また唾液の分泌量が少ない人などは、虫歯のリスクが高くなる。

柑橘系のジュースやお酢なども酸性度が強く、虫歯ではないが歯を脱灰する要因になる。

また、ビールやワインなどのアルコール類も酸性であるため、長い時間をかけて酒を飲むことも脱灰のリスクを高めることになる。

歯みがきを頑張るだけでなく、日常の中に、脱灰と再石灰化のバランスを狂わせる生活習慣がないかどうかを見直すことも、虫歯予防の大切な要素です。



予防HA(広島アドバンス)インプラント研究会
 健康増進部 大名


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