歯科症状と歯ぎしりの深い関わり 1.3
みなさま、こんにちは
広島インプラント研究会(広島県三原市歯科医院)の歯医者です
「歯を噛みしめない」と自己暗示を
睡眠中になぜブラキシズムが起きるかはまだはっきり分かっていない、と小林義典教授は次のように説明している。
「病的なレベルに増大させる原因としては、精神ストレスに代表される〈情緒的問題〉と、歯の噛み合わせの〈咬合問題〉が議論されています。
歯ぎしりと情緒的問題との関係を長期に調べた臨床研究では、両者の密接な関係が認められています。
ただ、この場合の歯ぎしりは、1日くらいで元に戻る一過性の反応で、危険が少ないと言えます。
一方、咬合問題で私たちは、健康な人の下の奥歯に厚さ0.1ミリの小さな干渉(強い当たり)を付与して噛み合わせを変化させ、睡眠中の生体現象の変化を見ました。
その結果、干渉を付与すると、歯ぎしりが持続的に増大すること、顎関節症に匹敵する機能障害の症状が出ることに加え、情動ストレス、自律神経系の機能の変化、睡眠障害を起こすことが分りました。」
このことから、病的レベルの歯ぎしりを持続させる要因の一つとして、微細な噛み合わせの問題が重要となる。
しかし、これは基本的には歯を削る治療が多く、他の部位の症状を悪化させる場合もあり歯医者側も非常に神経を使う。
メカニズムがまだ解明されていない部分が多く、治療法は対症療法に頼らざるを得ない。
中でも、寝るときに歯にスプリントを装着する「スプリント療法(マウスピース)」が、歯ぎしりなどを質的に軽減させることが分かっている。
また、「歯はわずかに離して寝る」などと、就寝前に繰り返して唱える「自己暗示療法」や「薬物療法」、「行動療法」、「理学療法」なども効果がある。
特に日常生活を含め、「上下の歯を当てない」と意識していただくことが、非常に効果的と思われます。
質の良い睡眠を確保するためにも、ブラキシズムの兆候や症状がある人は、歯科専門医の受診をお勧めします。
予防HA(広島アドバンス)インプラント研究会 健康増進部 大名
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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